エグゼクティブサーチ・ヘッドハンティングのご依頼
経営幹部や部門長の採用をサーチファームに依頼する前に知っておきたいこと。リテイナー型・専任型・成功報酬型の違い、サーチの進め方、費用の考え方と期間を、依頼する側の視点でまとめました。
日本の市場
経営幹部の採用は、求人を出す仕事ではなく、探しに行く仕事です
外資系企業の日本法人を任せられる人は少なく、在職中で、求人サイトを見ていません。
カントリーマネージャー、CFO、人事責任者には、日本の組織を動かす信頼と、地域・本社にレポートできる英語力の両方が要ります。その条件を満たす層は小さく、しかもほとんどが現職に落ち着いています。シニア層が自ら応募することはまれで、求人広告や成功報酬型のエージェントが届くのは「いま動いている少数」までです。サーチは「動いていない多数」に直接アプローチします。
そのため、当社の経営幹部案件の多くはリテイナー型か専任型です。一方で、成功報酬型のほうが適したポジションについては、その旨をはっきりお伝えしています。

3つの依頼形式
リテイナー型・専任型・成功報酬型
3つの形式の違いは、コミットメントの度合い、費用の発生時期、市場をどこまで網羅するかにあります。担当するコンサルタントと基準は、どの形式でも同じです。
リテイナー型サーチ
CxO、カントリーヘッド、事業上きわめて重要なポジション向け。当社に一任いただき、費用は着手時から分割でお支払いいただきます。専任チームが決定まで担当し、転職活動をしていない人も含めて市場全体をマッピングし、直接アプローチします。
専任型サーチ
着手金なしで、1社に集中して任せたいシニアポジション向け。一定期間、当社だけが案件を預かり、本格的なサーチを行い、費用は入社時に発生します。要件が明確で、市場全体の把握よりもスピードを優先する場合に向いています。
成功報酬型サーチ
候補者がある程度いるミドル〜シニアのポジション向け。ご紹介した候補者が入社した時点でのみ費用が発生し、他社と並行してご依頼いただけます。当社が既に把握している候補者から探すため早い一方、市場全体は網羅しません。
| リテイナー型 | 専任型 | 成功報酬型 | |
|---|---|---|---|
| 向いているポジション | CxO、カントリーヘッド、非公開の後任探し、一度うまくいかなかった採用 | 要件が明確なディレクター・シニアマネージャー | 候補者層が見えているマネージャー・専門職 |
| 他社の関与 | なし(当社に一任) | 合意した期間はなし | 並行依頼が可能 |
| 市場の網羅 | 市場全体をマッピングし直接アプローチ | ターゲットを絞ったサーチと当社ネットワーク | 当社のネットワークとデータベース |
| 費用の発生時期 | 分割:着手時・ショートリスト提示時・決定時 | 入社時 | 入社時 |
| 報告 | 週次の進捗報告、候補者ごとの評価レポート、最終候補者のアセスメント | 定期的な進捗報告と評価レポート | 候補者が見つかり次第ご紹介 |
リテイナー型サーチの内容
5つのステップ
採用の優先事項を整理する
- 採用責任者と、地域・本社側の関係者を交えたブリーフィング。
- ポジションと候補者像の要件書を作成し、ご承認後にサーチを開始します。
- スピード、秘匿性、候補者の多様性など、ご要望に合わせて進め方を設計します。
市場をマッピングする
- 対象企業と、同等のポジションにいる人を、日本国内と必要に応じて海外在住の日本人まで洗い出します。
- リサーチのリストはお見せしますので、早い段階で候補の絞り込みができます。
- アプローチ禁止の企業は厳守します。
アプローチと評価
- コンサルタントが日本語または英語で、本人に直接・内密にアプローチします。
- 要件書に基づくコンピテンシー面接を行います。
- 通常4〜6週間でショートリストと評価レポートをご提示します。
ご推薦とアセスメント
- 東京側と地域側の双方との面接日程調整とフィードバックの取りまとめ。
- 最終候補者のリーダーシップ・アセスメントと、双方へのフィードバック。
- リファレンスチェック、必要に応じてバックグラウンドチェック。
クロージングと定着
- オファーの設計と条件交渉。シニア層の日本人候補者が受けることの多いカウンターオファーへの備えも含みます。
- 退職交渉から入社までの期間(シニア層では1〜3か月が一般的)も密に連絡を取り合います。
- 入社後数か月間のフォローアップ。
費用と期間
費用の考え方と、かかる期間
費用は、入社される方の初年度の年収(総額)に対する一定の割合で、ポジションごとにお見積もりします。人材の希少性、職位、秘匿性の要件によって変わるため、一律の料率は公開していません。リテイナー型は着手時・ショートリスト提示時・決定時の分割請求、専任型と成功報酬型は入社時の請求です。着手前に、費用・保証期間・業務範囲を記載した提案書をお出しします。
期間。リテイナー型では、要件書の確定から4〜6週間でショートリストをご提示し、内定承諾まで3〜4か月が目安です。そこに退職交渉と引き継ぎの期間が加わります。成功報酬型では、既に把握している候補者から探すため、数日で最初の候補者をご紹介できることもあります。
保証。入社された方が提案書に記載した保証期間内に退職された場合は、追加の報酬なしでサーチをやり直します。
日本の採用で押さえておくこと
- 候補者は受け身です。シニア層が自ら応募することはまれです。こちらから、適切な言語で、相手が話を聞く気になる人がアプローチする必要があります。
- カウンターオファーは当たり前です。優秀な候補者ほど、現職が引き留めにかかります。最初の面談から、その前提で進めます。
- 退職までの期間が長い。シニア層では1〜3か月が一般的で、賞与の支給日が重なるとさらに延びます。1月に始めたサーチで、夏前に着任していることはまれです。
- 「バイリンガル」には幅があります。要件書には「英語流暢・日本語ネイティブ」と書かれがちですが、実際に必要なのは「ビジネス英語と日本語ネイティブ」か、その逆であることがほとんどです。本当に必要な水準を早めに決めると、候補者層が広がり、期間が短くなります。
- 秘匿性が前提です。日本では評判が業界内を回ります。非公開でのサーチと、お断りする候補者への対応は、サーチの技術の一部です。
市場データは、当社の日本の労働市場に関する調査 The Hardest Market(英語)をご覧ください。
対応領域
職種と業界
経営幹部・カントリーマネジメント
カントリーマネージャー、代表取締役、CEO、COOと、その直下のリーダー。
人事
人事責任者・人事部長、HRビジネスパートナー、採用責任者、報酬・福利厚生。当社の中核領域です。
財務・金融
CFO、財務部長、経理責任者、FP&A責任者と、金融機関のフロントオフィス。
営業・マーケティング
外資系ブランドを日本市場で成長させる営業・マーケティングのリーダー。
IT・テクノロジー
CIO、CTO、エンジニアリング、インフラ、セキュリティ、データの責任者。
業界
金融、IT、ヘルスケア・製薬、製造、プロフェッショナルサービス、消費財。
ご依頼前によくいただく質問
リテイナー型と成功報酬型の違いは何ですか?
エグゼクティブサーチの費用はいくらですか?
サーチにはどのくらいの期間がかかりますか?
非公開でのサーチ(現任者の後任探しなど)は可能ですか?
どのようなポジションを扱っていますか?
依頼する前に何を準備すればよいですか?
まずはご相談から
ポジションの概要をお聞かせください。
どう探すかをお伝えします。
30分のブリーフィングで、リテイナー型・専任型・成功報酬型のどれが適しているか、市場の見通し、必要な期間をお伝えします。ご依頼の有無にかかわらず、その見立てはお持ち帰りいただけます。日本語・英語のどちらでも対応します。
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