意味
もともとは、エレベーターで偶然会った役員に、降りるまでの短い時間で提案を伝えるという場面から生まれた言葉です。転職の文脈では、「自分は何の専門家で、何を成し遂げてきて、次に何をしたいか」を一息で伝える自己紹介を指します。
「Tell me about yourself」への答えが2分前後だとすれば、elevator pitchはその要約版です。
面接ではこう使われる
- 構成は三つ。 専門と現在の役割、代表的な成果を一つ、次にやりたいこと。
- 数字を一つ入れる。 「約200名の営業組織」「3年で売上を1.5倍」など、規模や成果が伝わる数字が一つあるだけで、印象に残りやすくなります。
- 相手に合わせて変える。 人事、hiring manager、業界の集まりで会った役員では、関心が違います。同じ骨格で、強調する部分を変えましょう。
面接以外にも、リクルーターからの初回の電話、社外のイベント、オンライン面接で回線が不安定で短く話す必要があるときなど、使う場面は意外に多いものです。
日系企業との違い
日系企業の職場では、自分を短く売り込む機会はそれほど多くなく、名刺の肩書きと所属が自己紹介の大部分を担ってくれます。外資系では、肩書きが国や会社によって意味が違うため、「何をしている人か」を自分の言葉で伝える力が求められます。
売り込みに抵抗がある方もいると思いますが、誇張する必要はありません。事実を短く整理して伝えるのが、外資系での自己紹介の基本です。
例文
I lead finance for a mid-sized industrial company in Japan, I've just taken us through an ERP migration, and I'm now looking for a regional role.
日本の中堅の産業機器メーカーで財務を統括しています。基幹システムの移行を終えたところで、次は地域全体を担当する役割を探しています。
注意点
1分を超えると、もうelevator pitchではありません。録音して時間を測り、声に出して自然に言えるまで練習しましょう。暗記した文章より、要点を三つ覚えておくほうが、会話の流れに合わせやすくなります。