意味
手を伸ばせば届く低い枝の果実、というたとえです。難しい分析や大きな投資なしに、すぐに改善や成果につながる取り組みを指します。似た言葉にquick win(早期の成果)があります。
社内でこう使われる
- 着任直後の計画で。 新しいマネージャーは、最初の90日でいくつかのlow-hanging fruitを片付け、早めに成果を示すよう求められることがあります。面接で「入社後最初の3か月で何をしますか」と聞かれたら、この考え方で答えると伝わりやすくなります。
- 改善策の整理で。 「Let's start with the low-hanging fruit」は、すぐできることから着手しよう、という意味です。
- 批判的に使われることも。 「We've already picked the low-hanging fruit」は、簡単な改善は済んだので、ここからは難しい課題に取り組む必要がある、という意味です。
日系企業との違い
日系企業の改善活動にも、すぐできる改善から始めるという考え方はあります。違いが出るのは、新任者の振る舞いです。日系企業では、着任後しばらくは現場をよく観察し、関係者との信頼関係を作ってから変化を起こすのが望ましいとされることが多いです。
外資系では、早めに目に見える成果を出すことが期待されがちです。ただし、日本の組織で根回しなしに次々と変更を加えると、たとえ正しい改善でも反発を招きます。日本法人では、quick winを選ぶ際にも、関係者の理解を得られるものから着手するのが現実的です。
例文
The low-hanging fruit is the invoice process. We can cut processing time in half without any new system.
すぐに成果を出せるのは請求書処理です。新しいシステムなしで処理時間を半分にできます。
注意点
low-hanging fruitだけを追いかけると、根本的な課題に手をつけていないと評価されることがあります。早期の成果と並行して、本当に数字を動かす中長期の課題にも取り組んでいることを示しましょう。