意味

360度とは「全方位」の意味です。本人を中心に、上司(上から)、部下(下から)、同僚や関係部署(横から)、場合によっては顧客(外から)の意見を集め、本人の自己評価と並べて比べます。

多くの場合、質問はリーダーシップ、コミュニケーション、協働、意思決定などの行動に関するもので、回答は匿名で集計されます。結果は報告書にまとめられ、上司や人事、外部のコーチと一緒に読み解くのが一般的です。

社内でこう使われる

使われ方は大きく二つあります。

  • 育成のため。 管理職研修やリーダー育成のプログラムで、本人の気づきを促す目的で使われます。この場合、結果は評価や報酬に直接反映されないことが多いです。
  • 評価のため。 performance reviewの材料として、上司以外の意見を取り入れる目的で使われることもあります。

どちらの目的で使われるのかは、受ける前に確認しておきましょう。答えにくい質問への回答姿勢も、目的によって変わります。

また、回答を頼まれる立場になることもあります。率直さが求められますが、具体的な行動に基づいて書くことが大切です。

日系企業との違い

日系企業でも多面評価として導入している会社は増えていますが、部下が上司を評価することへの遠慮は根強く、当たり障りのない回答に偏りがちだと言われます。外資系では、部下からの率直な意見がマネージャーの評価に影響することがあり、管理職にとっては厳しい仕組みでもあります。

一方、匿名でも人数が少ないチームでは誰が書いたか推測できてしまうなど、どの国でも共通の限界があります。結果を絶対視せず、傾向として受け止めるのが現実的です。

例文

My 360 showed that my team wanted more context behind decisions, so I started sharing the reasoning in our weekly meetings.

360度フィードバックで、チームが意思決定の背景をもっと知りたがっていることが分かったので、週次の会議で判断の理由を共有するようにしました。

注意点

面接で「360の結果から何を学びましたか」と聞かれることがあります。良い結果だけでなく、指摘された課題と、それを受けて実際に変えた行動をセットで話せるよう準備しておきましょう。