意味
ケース面接では、面接官が「ある製品の日本での売上が2年連続で落ちています。原因と対策を考えてください」といった課題を出し、候補者がその場で考えを整理して答えます。正解そのものよりも、問題をどう分解し、どんな前提を置き、どう結論に導くかという過程が評価されます。
口頭で議論する形式のほか、事前に資料を渡されて当日プレゼンテーションする形式もあります。
面接ではこう使われる
- 最初に確認の質問をする。 いきなり答え始めず、「目的は売上回復ですか、それとも利益ですか」と前提を確認するのは、評価される行動です。
- 考えを声に出す。 黙って考え込むと、面接官は思考の過程を評価できません。「まず顧客、競合、自社の3つに分けて考えます」と枠組みを先に示しましょう。
- 数字は概算で構わない。 計算の精度より、前提が妥当かどうかと、桁を間違えないことが大切です。
- 最後に結論を一言で。 「結論として、まず価格ではなく販路の見直しを優先すべきだと考えます」と締めくくります。
日系企業との違い
日系企業の中途採用では、ケース面接が行われることはまだ多くありません。そのため、初めて受ける方は戸惑いがちです。外資系でも、日本の候補者にケース面接や適性検査を課すことに慎重な会社はありますが、戦略・マーケティング・財務などの職種や、コンサルティング出身者が多い組織では一般的になっています。
経験豊富な管理職ほど「現場ではこうはいかない」と感じるかもしれません。それ自体は正しい感覚ですが、面接ではまず課題の枠組みの中で答え、そのうえで「実際には関係部署との調整に時間がかかるので」と現実的な補足を加えるのが効果的です。
例文
Before I start, can I check whether the goal is to recover revenue or to protect margin?
始める前に確認させてください。目標は売上の回復でしょうか、それとも利益率の維持でしょうか。
注意点
分からないことを分からないと言うのは減点になりません。知らない業界の数字を自信ありげに断言するほうが危険です。「正確な数字は分かりませんが、仮に〜と置きます」と前提を明示しましょう。