意味
Handoverは、自分がいなくなっても業務が止まらないようにするための作業です。資料の整理だけでなく、顧客や取引先への後任の紹介、社内の関係者との調整、進行中の案件の判断基準の共有までを含みます。後任がまだ決まっていない場合は、上司や一時的な担当者に引き継ぐこともあります。
面接・オファーでこう使われる
外資系の面接やオファーの段階では、「How long will your handover take?」と聞かれることがよくあります。入社日を決めるための質問です。
- 具体的な計画で答える。 「主要顧客への後任の紹介に3週間、進行中のプロジェクトの引き継ぎに2週間」のように、中身と期間で説明すると説得力があります。
- 有給休暇の消化も含めて逆算する。 最終出社日の後に有給休暇を消化するなら、引き継ぎに使える期間はその分短くなります。
- 早い入社を求められたら、理由を説明する。 丁寧な引き継ぎをすることは、新しい会社にとっても、あなたが責任感のある人であることの証明になります。
日本での扱い
日本では、シニアの人材ほど、形式的な引き継ぎではなく、関係・案件・社内の知見をすべて渡すことが期待されます。顧客への挨拶に後任と同行するのも一般的です。引き継ぎを短く切り上げさせるような入社日を求める会社は、候補者に余計な負担をかけ、業界内での候補者の評判を傷つけることにもなりかねません。
法律上は、期間の定めのない雇用であれば2週間の予告で退職でき、引き継ぎの完了は退職の条件ではありません。ただ、就業規則や雇用契約で1〜3か月の予告期間を定める会社も多く、実務ではその期間に引き継ぎを行うのが普通です。
例文
I'll need about six weeks for a proper handover, including introducing my successor to our key accounts, so a start date in early December would work.
主要顧客への後任の紹介を含め、きちんと引き継ぐには6週間ほど必要なので、12月初めの入社であれば対応できます。
注意点
引き継ぎのためでも、顧客リストや社内資料を個人のメールやクラウドに送ってはいけません。退職後に持ち出しを疑われると、営業秘密の問題になるおそれがあります。必要な資料は社内のシステムの中で後任に渡しましょう。