意味

外資系企業の多くは、すべてのポジションに番号や記号でレベルを付けています。「Grade 12」「Band D」「L6」などの形です。このレベルによって、給与の範囲(salary band)、賞与の目標率、株式報酬の有無、承認できる金額などが決まります。

役職名(title)は、このレベルを外に向けて表したものですが、両者が一対一に対応しているとは限りません。同じ「Senior Manager」でも、レベルが二つ違うことがあります。

面接・オファーでこう使われる

  • 役職名だけで判断しない。 「Director」「VP」の意味は会社によって大きく違います。一般的な事業会社では、Managerが課長、Directorが部長から本部長あたりに近いことが多い一方、金融機関などではVice Presidentが中堅クラスの役職名として広く使われています。
  • レベルを聞く。 「What grade is this role, and what is the salary band for that grade?」と聞いてかまいません。答えてもらえない場合でも、報告先や部下の数、承認権限から実質的なレベルを推測できます。
  • 現職の役職をどう訳すか。 「部長」を機械的に「General Manager」や「Director」と訳すと、相手の受け取り方がずれます。部下の数、予算、報告先を添えて説明しましょう。

日系企業との違い

日系企業でも職能資格や等級制度はありますが、社内外で通じるのは課長・部長といった役職名です。外資系では逆に、役職名よりもレベルが実質的な意味を持ちます。

日本の外資系企業では、採用のために本国のレベルより高い役職名を付けることもあれば、グローバル基準に合わせて日本の候補者には低く見える役職名が提示されることもあります。どちらも珍しくありません。

例文

The title is Director, but internally it's a Grade 14 role, the same level as the country HR heads in Korea and Australia.

役職名はディレクターですが、社内のグレードは14で、韓国やオーストラリアの人事責任者と同じレベルです。

注意点

オファー時に役職名が希望より低くても、レベルと報酬が見合っていれば受ける価値はあります。逆に、役職名が立派でもレベルが低ければ、次の昇進や転職の際に実力を示しにくくなることがあります。