意味

外資系企業の多くは、職位(job level)ごとに給与のレンジを決めています。たとえば「下限1,400万円、中央値1,650万円、上限1,900万円」のような形です。レンジは市場調査のデータをもとに作られ、毎年見直されます。

レンジの中での位置を示す指標をcompa-ratioと言い、給与÷中央値で計算します。中央値ちょうどなら1.0です。

面接・オファーでこう使われる

  • レンジを聞いてかまわない。 「このポジションのレンジを教えていただけますか」は、外資系では普通の質問です。答えてもらえないこともありますが、聞くこと自体は失礼ではありません。
  • 入社時は中央値付近かやや下が多い。 会社は、入社後に昇給できる余地を残したいと考えます。
  • 上限を超える希望は、別の手段で。 レンジを超えたbaseは承認が難しいため、sign-on bonusや株式報酬、職位そのものの見直しで調整するのが現実的です。

日系企業との違い

日系企業では、等級と号俸の表で給与が決まり、同じ等級の中では勤続年数とともに少しずつ上がっていくのが典型です。社内では比較的わかりやすく、公平感もあります。

外資系のレンジは幅が広く、どこに入るかは交渉と市場の状況で決まります。同じ職位でも、入社時期や交渉によって給与が大きく違うことがあります。透明性を高める動きは広がっており、欧米の一部の地域では求人にレンジを示すことが義務づけられ、日本でも一定規模以上の企業に男女の賃金差の公表が義務づけられています。

例文

The band for this level runs from 14 to 19 million yen base, and we'd typically bring someone in around the midpoint.

この職位のレンジは固定給で1,400万〜1,900万円で、入社時は中央値あたりに設定するのが一般的です。

注意点

レンジの上限近くで入社すると、その後の昇給が小さくなります。上限に達すると、昇給の代わりに一時金になる会社もあります。最初の年収だけでなく、3年後にどうなるかも考えて交渉しましょう。