意味
外資系企業では、毎年決まった時期に給与の見直し(salary review)を行い、評価に応じてbaseを引き上げます。これがmerit increaseです。昇進に伴う昇給(promotion increase)や、市場水準に合わせた調整(market adjustment)とは別のものとして扱われます。
多くの会社では、まずグローバルや地域で昇給予算(merit budget)が決まり、それを評価とレンジ内の位置で配分します。同じ高評価でも、レンジの下のほうにいる人は大きく、上のほうにいる人は小さく上がるのが典型的な設計です。
面接・オファーでこう使われる
- 見直しの時期を確認する。 年度の途中で入社すると、最初の見直しの対象外になることがあります。入社のタイミングで、最初の昇給が1年以上先になることも珍しくありません。
- 過去の昇給予算を聞く。 「ここ数年の平均的な昇給率は」と聞くのは、外資系では問題のない質問です。
- 昇進と昇給の関係を聞く。 大きく上がるのは昇進のときだけ、という会社も多いです。
日系企業との違い
日系企業では、勤続に応じた定期昇給と、労使交渉で決まるベースアップがあり、評価が普通でもある程度は給与が上がっていくのが一般的です。予測しやすく、生活設計が立てやすい仕組みです。
外資系のmerit increaseは自動ではありません。評価が平均的なら小幅、低ければゼロもありえます。その分、高い評価には大きな昇給で応えます。また、昇給予算は本社が世界全体で決めることが多く、日本の物価や賃金の動きがすぐに反映されるとは限りません。近年は日系企業の賃上げも大きく、この点で外資系が常に有利とは言えなくなっています。
例文
The merit budget this year is 3.5%, so a strong rating would typically mean an increase of 4 to 6%.
今年の昇給予算は3.5%なので、高い評価であれば4〜6%程度の昇給になるのが一般的です。
注意点
入社時にレンジの上限近くで入ると、毎年のmerit increaseは小さくなります。オファーの段階で、最初の見直しの時期と、自分のレンジ内の位置を確認しておきましょう。