意味
直訳は「所有」ですが、職場では「この件は自分が責任者だ」という意識を指します。「Who owns this?」は「この件の担当は誰か」、「I'll own it」は「私が責任を持ってやります」という意味です。
担当範囲の仕事を指示どおりこなすことではなく、範囲の外にある問題でも、気づいたら自分で動き、解決まで持っていくことが含まれます。
社内でこう使われる
- 担当者を一人に決める。 会議の最後に「Who's the owner?」と確認し、名前が一人に絞られるのが普通です。「みんなで」は担当者がいないのと同じと考えられます。
- 評価の言葉として。 「She shows great ownership」は高い評価です。逆に「He lacks ownership」は、言われたことしかしない、という厳しい指摘です。
- 面接で。 「誰も手をつけていなかった問題を自分で解決した経験」はownershipを示す典型的な質問です。
日系企業との違い
日本の職場にも当事者意識という言葉があり、考え方は近いものです。違いは、日系企業では責任をチームや部署で共有し、決定も稟議や根回しを通じて集団で行うことが多い点です。そのため「この件の責任者は私です」と一人で名乗り出ることには抵抗を感じる方もいます。
外資系では、名前のついた一人の責任者がいることが前提です。ただし、ownershipは独断で進めることではありません。関係者に報連相をしながら、最後の責任は自分が持つ、という形が実際には一番評価されます。日系企業で身につけた丁寧な共有の習慣は、ここで強みになります。
例文
I'd like you to take ownership of the vendor migration. Let me know if you need anything from me.
ベンダー移行の件はあなたが責任を持って進めてください。私から必要なものがあれば言ってください。
注意点
ownershipを示そうとして、すべてを一人で抱え込むのは逆効果です。期限に間に合わない、権限が足りないと分かった時点で早めにescalateすることも、ownershipの一部と考えられています。