意味
直訳は「押し返す」です。職場では、相手の要求をそのまま受け入れず、「その期限は無理です」「その方針は日本では通用しません」と根拠を持って反論することを指します。名詞のpushbackは「反発」「異論」です。
ここでいうpush backは、けんかや拒否ではありません。より良い結論に近づくための、正当な意見の表明です。
社内でこう使われる
- 本社や地域本社に対して。 日本法人の社員に最も期待されるpush backは、日本市場の実情に合わない本社の方針に対するものです。「Japan is different」とだけ言うのではなく、データや具体例で説明できる人が信頼されます。
- 上司から促される。 「Feel free to push back」は、遠慮せず反論してよい、という本心からの言葉であることが多いです。
- 評価の言葉として。 「She's not afraid to push back」は褒め言葉です。「We got a lot of pushback from sales」は、営業から強い反発があった、という意味です。
日系企業との違い
日系企業では、上からの指示に正面から反論することは避け、根回しや非公式な相談で修正を図ることが多いです。会議の場で反論すると、空気を読まない人と見られることもあります。
外資系では、反論しないことは同意したことと受け取られます。本社が日本の事情を知らないまま決めた方針を、日本法人の誰も押し返さなければ、そのまま実行されてしまいます。一方で、何にでも反論する人は「Japan is different」を言い訳にしていると見られ、信頼を失います。押し返す件を選び、根拠を用意することが大切です。
例文
I'd like to push back on the timeline. Japanese customers need at least three months' notice for a price change.
スケジュールについて異議があります。日本の顧客には、価格変更を少なくとも3か月前に伝える必要があります。
注意点
push backは、代わりの案と一緒に出すと受け入れられやすくなります。「無理です」で終わらせず、「この条件ならできます」まで示しましょう。決定が出たあとは、disagree and commitの姿勢に切り替えるのが基本です。