意味
Retention bonusは「この日まで残ってくれたら、これだけ払う」という約束です。現金のほか、追加の株式報酬(retention grant)として付与されることもあります。支払いは期間の終わりにまとめて、または数回に分けて行われるのが一般的です。
よく使われる場面は三つあります。会社の買収や統合で、移行期間中に重要な人材に抜けられては困るとき。事業の縮小や拠点の閉鎖で、最後まで業務を回してほしいとき。そして、退職を申し出た社員を引き留めるcounterofferの一部としてです。
面接・オファーでこう使われる
- 転職で失う分として整理する。 現職でretention bonusの支払いを控えている場合、退職すれば受け取れません。新しい会社にbuyoutを求める材料として、金額と支払日を整理しておきましょう。
- 支払い条件を細かく確認する。 在籍だけが条件なのか、業績評価や「退職の申し出をしていないこと」も条件なのか。
- 会社都合で辞める場合の扱いを確認する。 ポジションがなくなった場合に支払われるのかどうかは、特に重要です。
日本での扱い
期間の終わりに支払う形であれば、在籍を条件にすること自体は一般的です。一方、先に支払って「期間内に辞めたら返す」という形は、sign-on bonusと同じく、労働基準法16条の違約金の禁止との関係が問題になることがあります。
また、組織再編の場面でretention bonusを示された場合は、その後にポジションがなくなる可能性も含めて考える必要があります。退職パッケージと重ねて受け取れるのかも確認しましょう。
例文
If you stay through the integration, you'll receive a retention bonus of 4 million yen, paid in two instalments next March and September.
統合が完了するまで在籍していただければ、400万円のリテンションボーナスを、来年3月と9月の2回に分けてお支払いします。
注意点
retention bonusは、会社があなたを必要としている証拠ですが、キャリアの方向性を保証するものではありません。金額だけで判断せず、その期間が終わった後に自分のポジションがどうなるのかを確認してください。