意味
RSUは、付与された時点ではまだ株式ではありません。決められた日まで在籍し続ける(あるいは業績条件を満たす)と、その分の株式が実際に自分のものになります。これをvesting(権利確定)と言います。購入代金は不要で、株価が下がっても価値がゼロになりにくい点が、stock optionsとの大きな違いです。
オファーでは「RSU 1,200万円相当を4年間で権利確定」のように、付与時の金額で示されることが多いです。実際に受け取る株数は付与時に決まり、その後の価値は株価と為替で上下します。
面接・オファーでこう使われる
- 初回付与(new hire grant)と毎年の付与(refresh)を分けて確認。 初年度だけ大きく、2年目以降は少ないこともあります。
- 権利確定のスケジュールを確認。 毎年均等か、最初の1年は確定しないcliffがあるか。
- 退職時の扱いを確認。 未確定分は、退職すると原則として失われます。
日本での扱い
日本の居住者が外国親会社のRSUを受け取った場合、権利が確定した日の株価に株数を掛けた金額が、原則として給与所得として課税されます。給与と合算されるため、高い税率がかかることがあります(所得税と住民税を合わせた最高税率は約55%)。その後に売却して値上がりした分は、譲渡所得として別に課税されます。
外国親会社の株式は、日本法人の給与の源泉徴収に含まれないことが多く、その場合は本人が確定申告をする必要があります。会社が確定時に一部を売却して税金分を確保する(sell-to-cover)仕組みを用意していることもあります。扱いは会社や個別の状況で変わるため、最初の確定の前に、会社の案内と税理士の意見を確認してください。
例文
You'd receive a new-hire grant of 12 million yen in RSUs, vesting in equal annual tranches over four years.
入社時に1,200万円相当のRSUを付与し、4年間にわたり毎年均等に権利が確定します。
注意点
株を売らなくても、確定した時点で税金がかかります。翌年の確定申告で大きな納税が必要になり、手元の現金が足りなくなる人もいます。確定のたびに、税金分を取り分けておきましょう。