意味
Total compensationは、会社から受け取る報酬の総額を指します。一般的には、base salary、target bonus(または実際の賞与)、毎年付与される株式報酬の価値を足したものです。会社によっては、年金の会社拠出や保険などの福利厚生まで含めて「total rewards」と呼ぶこともあります。
似た言葉に「total cash」があります。こちらは株式を除いた、現金で受け取る部分(固定給+賞与)だけを指します。
面接・オファーでこう使われる
「What's your current total compensation?」と聞かれたら、合計額だけでなく内訳で答えるのが基本です。
- base、賞与、手当、残業代、株式報酬を分けて言う。 合計だけを伝えると、相手は自社のbaseとtargetの形に勝手に当てはめて解釈します。
- 賞与は「目標額」か「実績」かを明確にする。 昨年の実績と、標準的な年の水準を分けて伝えると誤解がありません。
- 株式は付与時の金額か、現在の価値かを言う。 株価と為替で価値は動きます。
日系企業との違い
日本で「年収」と言うとき、多くの人は源泉徴収票の支払金額を思い浮かべます。そこには残業代や各種手当、実際に支給された賞与が含まれますが、退職金の積み増しや社宅の価値は入っていません。
日系と外資系では、同じ役職、同じ総額でも中身の形がまったく違います。日系は基本給の比率が低く、賞与・手当・退職金で厚みを出す「長く勤めるほど得をする」形です。外資系はbaseの比率が高く、変動賞与と株式報酬が上乗せされる「その年の成果で増減する」形です。どちらが優れているわけではありませんが、日系から外資系に移ると、総額が同じでも退職金を手放し、変動の大きい報酬に切り替わることになります。
例文
My current total cash is about 14 million yen: 10.5 million base, roughly 2.5 million in bonus, and the rest in allowances and overtime.
現在の現金報酬の合計は約1,400万円で、内訳は固定給1,050万円、賞与約250万円、残りが手当と残業代です。
注意点
現職の数字には、残業代が含まれていないか確認してください。外資系の管理職ポジションでは残業代が出ないことが多く、残業代込みの年収と比べると、オファーが実質的に下がっていることがあります。