意味

severance packageは、会社の側から雇用の終了を求めるときに、社員の不利益を補うために提示される条件のまとまりです。一般的には次のような要素で構成されます。

  • 割増退職金: 通常の退職金に上乗せされる金額。「月給の何か月分」という形で示されることが多いです。
  • 退職日までの給与と有給休暇の扱い: 出社を免除したうえで給与を払い続ける期間や、残った有給休暇の消化または買い取り。
  • 再就職支援(outplacement): 外部の専門会社による転職支援サービス。
  • 賞与や株式報酬の扱い: 当年度の賞与の按分支給や、未確定の株式(unvested)の扱い。

社内でこう使われる

外資系企業では、本社主導の組織再編の際に、日本法人でもpackageが提示されることがあります。

  • 書面で条件の全体を確認する。 金額だけでなく、回答期限、退職日、離職理由の扱い、清算条項(今後一切の請求をしないという条項)が含まれているかを見ましょう。
  • 交渉の余地があることも多い。 退職日、有給休暇の扱い、再就職支援の期間などは、金額以外でも調整できる場合があります。

日本での扱い

日本の法律には、退職金や割増金の支払いを義務づける規定はありません。退職金を払うかどうか、いくら払うかは、会社の就業規則や退職金規程、個別の合意で決まります。ただし、規程で定められている退職金は、会社が支払う義務を負います。

解雇の場合に労働基準法で求められる30日分の解雇予告手当は、退職金とは別のものです。また、退職に伴って一時金として受け取るお金は、税法上の退職所得として扱われる場合が多く、一般的に給与より税負担が軽くなります。

雇用保険の失業給付では、会社の働きかけによる退職か、自己都合の退職かで、給付が始まる時期や給付日数が変わります。離職票に書かれる離職理由は、合意書の段階で必ず確認してください。

例文

The package includes six months' base salary on top of your retirement allowance, plus three months of outplacement support.

パッケージの内容は、通常の退職金に加えて基本給の6か月分と、3か月間の再就職支援です。

注意点

その場で署名を求められても、すぐに応じる必要はありません。持ち帰って内容を確認し、必要であれば弁護士や社会保険労務士に相談してから回答しましょう。金額の相場は会社や状況によって大きく異なるため、同僚の噂を基準にするのは危険です。